3話 先行サックフェルグラントヴェーラーvs銀河
かしこ:(こ、こんなのー返せるわけ〜・・泣)
リッチ:こりゃ、マイケル兄さん終わったな・・
マイケル:それはどうかな？(正直きつい・・だがこのドロー次第で・・)
俺のターン！ドロー！(銀河零式・・)
少し考えます・・
ドラゴン:ほほぅ・・
帝王:(罠が全くない・・次のターンドラゴンさんは墓地のブラスターを蘇生させるだけで総攻撃力8000を越えるしそれ以上の展開もドローによってはありえる・・)
(このターンマイケルは動かなければいけない・・でないと"負け！")
マイケルは銀河のあらゆるKillパターンを網羅していた。その脳内には39個のKillパターンがインプットされている。
マイケル:(ドラゴンさんは間違いなく強者・・そのドラゴンさんが妨害札なしでこの展開をしてくるとは思いづらい・・)
(ここは"あれ"を・・"パターン27"の1Killの応用技を狙う・・)
(だが奴がヴェーラーを持っていた場合そのためには何としても銀河戦士にヴェーラーかフェルグラントの効果を使わせなければならない・・)
(他の誘発は・・征竜で採用率の微妙なクロウはここでは割り切り、Gはツッパって、虹クリボーは・・まあいい。そこまで考えると俺の処理能力の限界を越えてしまう・・。ヴェーラーに絞るんだ！)
(3分間という決められた思考時間の中で俺が今できるパターンはただ一つ・・)
(ここは・・!やはり"パターン27"の1Killの応用技だ！)
帝王:(どう展開するつもりなんだ・・？)
マイケル:・・・手札から銀河魔導師を捨てて・・銀河戦士を・・召喚・・効果発動になにか・・？
その挙動は明らかにいつものマイケルとは違った。自信がない。この状況に絶望している。どうせこれも止められるんだろう・・という感情が誰にでも読み取れた。
ドラゴン:少し考える・・。
(銀河魔導師はたしか銀河なら何でもサーチできる万能サーチモンスターなはず・・欠点は召喚権が必要なこと)
(それを捨てて銀河戦士・・っ！)
(召喚権をとっておきたいのか・・？)
(銀河で召喚権が必要なカード・・はっ！)
(銀河騎士！あいつならフェルグラと相打ちできる・・それを銀河戦士でサーチしてきて相打ちが狙いか・・?)
※銀河騎士は攻撃力が１０００下がるので本当はできない！ドラゴンにもミスはあるのだ！
(その後オーバーレイブースターなりでプレアデスを出せばサックの処理と返しの封じ込めも狙える・・！？)
(そしてこいつの仕草・・!ここは止める！)
マイケル:(止めてくれる・・よな？演技がわかりやすすぎたか・・?いや、騙されろ！)
ドラゴン:フェルグラ効果発動！銀河戦士を止めるぞ
マイケル:了解です。では手札からオーバーレイ・ブースターを特殊召喚！
帝王:オーバーレイ・ブースター！攻撃力2000以上の自分モンスターがいるとき手札から守備表示で特殊召喚できる光属性のレベル5モンスター！ハズレカードだと思っていたがたしかに銀河でなら銀河戦士とエクシーズしてプレアデスになれる！簡易融合と違ってライフコストがないしエクストラも圧迫しない現実的なカードかもしれない・・!？
※:本当はサイドラの方が好きですが、それだとサックを吸ってキメフォを出せちゃってつまらないのでここではブースターにしてます。
マイケル:そして銀河戦士とオーバーレイ・ブースターでエクシーズ！ランク5セイクリッド・プレアデス！
ドラゴン:くっ・・!(プレアデスはバトルフェイズにも効果を使える・・そしてヴェーラーはメインフェイズでしか使えない・・。)
(メインフェイズ終了時にヴェーラーを使ってもそれにチェーンする形でプレアデスを使われ結局効果の発動を許してしまう・・。)
(これでサックかフェルグラントのどちらかは突破されてしまう・・)
マイケル:プレアデス効果発動！対象はドラゴサック！
ドラゴン:なにっ・・!?(バトルフェイズに使わずメインフェイズ・・?)
マイケル:はっ・・!
このときのマイケル。しまった・・ヴェーラーのことなんてすっかり忘れていた。そんな表情をしていた。
ドラゴン:ヴェーラーでプレアデスを無効！どうした？焦って判断を誤ったか？
かしこ:あっ・・あ(このターンのマイケルさんマイケルさんらしくない！泣)
リッチ:こりゃマイケルさんやっぱ終わったな・・
マイケル:それはどうかな？俺はこう見えて演技派だったりするんだぜ・・？
ドラゴン:なにっ・・!?
マイケル:銀河零式を発動！最初に銀河戦士で捨てた銀河魔導師を特殊召喚！
帝王:だが零式で出したモンスターは効果を発動することも攻撃することもできない・・。レベル4でエクシーズに使えない魔導師を出していったい何の意味が・・?
マイケル:さらにアーティファクト・ムーブメントを発動し自分の銀河零式を破壊する！
帝王:そうか！銀河零式は他の装備して蘇生される系のカードと違って場を離れると効果を使えない制約が解除される・・!
そして銀河魔導師の"あの効果"・・!
マイケル:銀河魔導師の効果発動！レベルを4上げて8にする！そしてレベル5以上の銀河モンスターがいるので銀河遠征を発動し銀河眼の光子竜を特殊召喚！
ドラゴン:なん・・だと！？
マイケル:エクシーズ！ランク8銀河眼の光子竜皇！
ドラゴン:まさか・・この布陣！
帝王:銀河魔導師にヴェーラーを使われたらランク8を出せないどころか攻撃力0の魔導師が棒立ちになる・・。
プレアデスをメインフェイズに使ったのも銀河戦士にヴェーラーを打たれたらまずそうな表情をしたのも一番大事な銀河魔導師に打たれないようにヴェーラーを誘導するための策略・・!?
ドラゴン:ま、まさか・・この俺が・・このドラゴンが！妨害のポイントを誘導されていただとっ！？
マイケル:さらにこの盤面。エンシェントフェアリーで回復した分も含めて9000削れるんだぜ・・?
ドラゴン:なに・・っ？！
マイケル:バトルフェイズ！ガイアドラグーンでトークンを攻撃！貫通能力で2600ダメージ！
ドラゴン:これでライフは6400・・。
マイケル:そして光子竜皇でフェルグラントを攻撃！光子竜皇の効果により素材を外すことで光子竜皇の攻撃力はフィールドのエクシーズモンスター全てのランク×200UPする！
リッチ:えー・・と場のエクシーズはドラゴサック7+フェルグラント8+光子竜皇8+ガイアドラグーン7=30×200だから・・
かしこ:6000UPの攻撃力10000・・!
帝王:攻撃力1万のプライム・・!
マイケル:7200ダメージだ！
ドラゴン:2600+7200=9800・・俺が・・このドラゴンが・・負け・・?
かしこ:うっ・・う(やっぱり凄いマイケル兄さん！)
帝王:こいつやべぇ・・(わかっちゃいたが、本当に本物の強者だ！)
つづく
