4話 目覚めの時 茶番フェイズ

〜その夜のかしこ家

かしこ:(マイケルさんのプレイ凄かったなぁ〜私もあんなふうに誰もが上手いと思うようなプレイで有名プレイヤーに勝ってみたい・・)

かしこ父:こらかしこ!ボーッとしていると賢治(かしこ兄)に焼き鳥全部食われるぞ・・!

かしこ:うっ・・う(焼き鳥大好物なのに・・)

かしこ母:(この言いたいことをハッキリ言えない性格は直さないといけないわね・・)



〜布団の中

かしこ:そういえば負けた後のドラゴンさんも凄かったな〜。
5秒くらい放心状態になっていると思ったら直後にはおもむろにメモを取り出して負けた原因と状況、もし違う場所でヴェーラーを打っていたらどうなったかみたいなifパターンを人目も気にせずメモしていた・・。
あれが一流決闘者の決闘に対する態度・・。
一戦一戦を真剣に戦い抜く・・!

天使:この独り言・・・。思ったとおり見込みのありそうな子ね〜♫
私が憑くのはやっぱりこの子以外ありえない!
すぅ〜・・



〜数年後

遊戯王OCGはハイレベルな知能格闘技としてルールは全世界で統一され世界に認められていた・・。
英語、そして身振り手振りなどのジェスチャー、そして音楽などの芸術に次ぐ世界の第4の共通言語として認められつつあったのだった・・。

そんな中、静岡駿東エリアの端にある駿東中学では・・

リッチ:かしこやっぱ遊戯王部おもしれーや!駿東一の強豪校なだけあって練習はハードだけど本当に中体連全国制覇を狙ってる感じだ・・!

かしこ:うっ・・うん!(私も勝ちたい!中体連!)

リッチ:まだ一年生だからレギュラーにはなれなそうだけど・・・

かしこ:うっ・・(今週末のランキング戦で先輩に勝てばワンチャンスだよ!)

リッチ:だけど先輩たちは強い勝てる気がしないやー・・

かしこ:うっ・・うん(たしかに・・実は先輩たちのことよく知らないけど厳しいかもね)

天使:いいや、かしこは強いきっと勝ってレギュラーになるわ!(って言っても聞こえないけど)
それにしてもリッチ君はかしこのうっ・・うん語を理解できる唯一の友達!感謝するわ・・



つづく